みなさん、近年話題になっている男性更年期をご存じでしょうか。
実は、更年期は女性だけではなく男性にも訪れ、日本人男性の約600万人が男性更年期障害の潜在患者がいると言われています。
今回は、男性更年期についてご紹介します。
男性更年期は、閉経のようなはっきりした身体的変化がないので個人差がありますが、40代以降で訪れることが多いようです。
また、男性更年期は「これ」といった更年期症状がなく、診断も難しいと言われています。
男性ホルモンである、テストステロンの低下が原因で起こる男性更年期。
テストステロンの低下は女性更年期と同じ、加齢によるもの、
ストレスの影響が大きくなっています。
テストステロンには、主に3つのはたらきがあります。
・筋肉や骨を強くする
・性機能を正常に保つ
・認知機能を高める(判断力、理解力)
テストステロンは”社会性ホルモン”ともいわれており、テストステロンの分泌は生活習慣や、社会的な活動(人と会う など)が関係しているとされています。
そのため、例えば人と会う機会が減る定年後に男性更年期になる方も多くいらっしゃるそうです。
さらに、女性更年期と男性更年期の違いとして、女性の更年期障害は一般的には数年で終わりますが、男性の更年期障害は長期にわたる場合が多いです。
女性更年期と同じく、身体的な症状と精神的な症状があります。
症状としては、女性更年期と共通する部分が多いです。
〇身体的症状
筋力低下、関節痛、筋肉痛、ほてり、頻尿、肥満
性欲の減退、勃起力の低下
〇精神的症状
不安、鬱、集中力の低下、眠れない、興味や意欲の喪失
イライラして、ご家族に当たってしまったり、きついことを言ってしまうなどもあるようです。
〇セルフチェック
ご自身で、更年期の可能性があるかチェックしてみましょう。
①性欲が減少した
②体力が低下した
③元気がない
④身長が縮んだ
⑤毎日の楽しみが減った
⑥もの悲しい・怒りっぽい
⑦勃起力が弱くなった
⑧運動能力が低下した
⑨夕食後にうたた寝をする
⑩仕事がうまくいかないと感じる
10項目のうち、男性特有の症状である①、⑦が当てはまる方、
全体のうちの3つ以上当てはまる方は、更年期の可能性があります。
こちらに加えて最近体調が悪いと感じる方は、最近では増えてきた
更年期外来、男性更年期クリニック等の医療機関の受診がおすすめです。
〇医療機関の受診
問診と血液検査が行われます。
男性更年期は、頻尿器科・メンズヘルス外来や男性更年期外来を受診しましょう。
・問診
問診は、AMS調査票という17項目の問診表を使い、身体や心の症状、性機能の低下の有無や程度を調べます。
17項目の中で、症状がなしを1点、非常に重い症状には5点、という風に採点をします。
・血液検査
血液中の、テストステロン量を調べます。
血液の1dL中のテストステロン値が、おおむね300~350ng以下で、心や体の症状が強く現れている場合は、治療の対象となります。
いかがでしたか?今回は、男性更年期についてご紹介しました。
女性更年期に比べて、症状がわかりずらい男性更年期。
まわりに気になる症状の方がいらっしゃれば、ご家族から医療機関受診や
セルフチェックを薦めてみるものいいかもしれません。
働く男性も職場や家庭と対人関係や、うまくいかなこと
様々な悩みを抱えていることだと思います。
一人で抱えている方も多く、
そんな時、誰かに聞いてもらう勇気も必要かと思います。
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