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更年期のさまざまな症状~身体編~

女性なら必ず訪れる更年期では、個人差はありますが、身体的、精神的にもさまざまな症状が現れます。
今回は、更年期の身体に起こりうるさまざまな症状、そしてそれらが少しでも和らぐ対処法をご紹介します!


1,症状があらわれる原因

更年期に伴って訪れる、身体のさまざまな不調。
これらは、ホルモンバランスの変化が一因と考えられています。
女性ホルモンであるエストロゲンの急激な低下の影響を受け、何かしらの形で症状があらわれるのです。
ただ、症状は人によって異なりますし、症状の程度も個人差があります。これらの症状は他の疾患と関連している場合もあるため、具体的な症状がある場合は医師に相談することが重要です。

2,主な症状

更年期の代表的な身体的症状と、その原因をご紹介します。

・血流の悪化
女性ホルモンの減少により自律神経が乱れ、血流が悪くなることが原因といわれます。
血流が悪くなることで、肩こりや手足の冷えにつながります。

・発汗(「ホットフラッシュ」)
「ホットフラッシュ」と呼ばれる、急に汗が噴き出てまた急にサッと引いていくというような身体のほてりがあります。
こちらも、ホルモンの減少により体温調節がうまくいかなくなることが原因とされています。

・皮膚変化
女性ホルモンのエストロゲンは、肌のハリや潤い、強さを維持するのに不可欠な土台であるコラーゲンやエラスチンの形成をコントロールしています。
そのため、エストロゲンの減少は肌に直接影響を及ぼすといわれています。

・めまい
めまいは、ホルモンが減少し始める早い段階であらわれることが多いといわれています。身体がホルモンの減少に慣れず自律神経の不調が起こることが原因とされています。

・睡眠障害
日中の急激な眠気、夜に眠れない、夜に何度も目を覚ましてしまう、朝早くに目が覚めてしまう…など、更年期に多く見られる睡眠障害。
女性ホルモンの分泌量の急激な減少が睡眠を司っている「間脳(かんのう)」という脳の部位に影響を及ぼすことで、睡眠障害が起こりやすくなります。
ただ、50代後半から60代前半頃になると、女性ホルモンの減少による変化に体が慣れ、徐々に症状が落ち着いてくると考えられています。

3,改善策

更年期の症状には個人差があるので、誰にでも改善が見込まれれるものではありませんが、一般的に良いとされる改善策をご紹介します。

・規則正しい生活を送る
自律神経の乱れによる症状が多いため、自律神経のバランスを整えることが症状の緩和をサポートします。

・ホルモン補充療法(HRT)
更年期障害のおもな原因は女性ホルモンの急激な減少です。そのため、女性ホルモンを少量補うことで症状を和らげます。
ただし、症状は人それぞれなので用法容量はかならず婦人科の主治医に従いましょう。

・漢方薬
さまざまな生薬を組み合わせて作られる漢方薬は、身体的症状にはもちろん、精神的な症状にも働きかけます。
更年期の女性によく処方されるのは、「婦人科三大処方」とも呼ばれる以下の漢方薬です。
 • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  体力の低下が見られ、冷え性で貧血の症状がある方に用いられる

 • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
 比較的体質が虚弱で疲れやすく、不安感・不眠などの精神的症状がある方  
 に用いられる

 • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
 体力がややあってのぼせ傾向にあり、下腹部に違和感や痛みがある方に用  
 いられる

・ヨガ
いま、ヨガの効果が科学的に明らかとなり、医療の現場でも導入が進んでいるそうです。
ゆっくりと呼吸をすることで、体のさまざまな働きを調節する自律神経のバランスを整えることが期待できます。
また、適度に身体を動かすことで血流の改善をサポートします。

4,おわりに

いかがでしたか?
今回は、更年期にあらわれるさまざまな身体的症状をご紹介しました。
次回は更年期にあらわれる精神的な症状をご紹介します。
みなさんの、更年期症状緩和に少しでもお役に立てると幸いです!

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